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時間湯保存会について

時間湯保存会は、相次ぐ時間湯閉鎖のあとに残った時間湯の継続と町民と浴客の交流を目的として設立された会です。入湯会・友の会と言われる会は古くから浴客同士の集まりの場として、浴場ごとに存在していました。(時間湯について詳しくはこちら

戦後、丑湯祭りを起源とする草津湯まつり(現在の草津温泉感謝祭)の開催や交通機関・スキー場の施設整備など観光化を進めるなかで集客を考える町側に、時間湯存続の貴重さと重要性を伝えるため、時間湯に来ていた湯治客の方と旅館の主が協力して時間湯保存会を作りました。

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時間湯保存会の設立の時期は明記された文献は見つかっておりませんが、「時間湯保存会」という名称が明確にでているものは今も光泉寺に残る歴代湯長供養塔(昭和57年建立)があります。昔の人に話を聞くと町の名士などを招いての宴席が昭和29年から32年の間に開かれ、遅くとも昭和30年前後には始まっていたといえます。

会長宮崎五郎平氏の名は、前出の歴代湯長供養塔に見ることができます。これは町民と浴客が協力して寄付を集めて建立したものです。その後時間湯保存会は重田栄造会長を経て、もともとあった浴客中心の各時間湯友の会と旅館中心の時間湯保存会の活動がわかれました。旅館中心の保存会の発展は、残っている時間湯の存続のために町との強いつながりを求め、時間湯の湯治客と多く接して理解のある宿に協力を求めた結果でしょう。

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時間湯保存会は2005年に日新館の湯本恒三氏を会長に迎え活動を本格化。ここ数年は年1回の総会と年2~3回執行部会が開催されてきました。2012年からは田村長三氏会長のもと書籍、湯もみ板の寄付等に加え、伝統的入浴法「時間湯」の正しい理解のために町内外に向けて情報を伝えています。

2013年に開催された第8回草津温泉時間湯保存会総会で新たに中澤敬前町長が会長に選出されました。